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2026.10.05

タカミヤ安全衛生協力会Webマガジン10月号を公開しました。

タカミヤ安全衛生協力会向け月次配信
【2026.10月 安全通信】「夕暮れ、足場が消える?」
(発行:タカミヤ安全管理部)

「まだ見える」という思い込みに要注意

今月もご購読いただき、ありがとうございます。

朝晩は肌寒くなり、日が暮れるのも早くなってきました。
日中はまだ明るく感じられても、秋は気付かないうちに日没が早まり、夕方には足元や周囲が見えにくくなります。
特に危険なのは、「まだ明るい」「いつも通っている場所だから大丈夫」「あと少しで終わる」といった思い込みです。
鳶の仕事では、足場上や鉄骨上、開口部周辺など、危険が潜む場所で作業を行います。
そこに夕暮れ時の薄暗さが加わると、「見えているつもり」でも、段差や隙間、障害物などを見落としやすくなります。

今回は、「止まる・照らす・声を出す」を合言葉に、夕暮れ時の安全確認について考えます。

1.夕暮れの現場で「消える」もの

夕暮れ時は、足元や周囲の状況が見えにくくなります。

「いつも通っている場所だから大丈夫」「あと少しで終わるから大丈夫」「まだ見えているから大丈夫」「そこにあるはず」「たぶん片付いている」――こうした思い込みが、転倒や墜落、接触など、さまざまな災害事故につながります。

2.昼間の目で、夕方の現場を見ない

夕暮れ時は明るさが急激に変化するため、目の切り替えが追いつきません。

スマートフォンに例えるなら、画面の明るさ調整が追いついていない状態です。明るい空を見た後は足元が暗く感じたり、投光器や車両のライトを見た直後は周囲の暗い部分が見えにくくなったりします。
つまり、夕暮れ時は目が昼間から夜間へ切り替わっている途中なのです。
「見えた」と「安全を確認できた」は同じではありません。歩きながらではなく、いったん足を止め、足元・周囲・上方の順に確認してください。

3.夕暮れの「あと少し」が危ない

作業終了前は、誰でも気持ちが帰りモードになります。

「あと一つ運んだら終わり」「あと少し片付けたら降りる」「このまま一気に終わらせよう」
この「あと少し」の時間帯は、集中力が落ち、視界も悪くなっています。
夕暮れ時の「あと少し」は、急ぐ合図ではありません。照明・通路・足元を、もう一度確認する合図です。

4.夕暮れの現場を守る「夕暮れ3秒ルール」

夕方の作業終盤や移動時、資材運搬時、吊り荷の近くを通る時は、次の3秒を意識してください。この3秒が災害事故を防ぎます。

👉止まる
歩きながら確認せず、まず足を止める。
「急いで終わらせよう」と思ったときほど、いったん止まる。

👉照らす
ライトで足元、段差、端部、通路を確認する。

👉声を出す
「(後ろ)通ります」「上げます」「下ろします」など、周囲へ知らせる。
声を掛けることで、相手に自分の存在を知らせることができます。

💡夕暮れの3秒は、作業を遅らせる3秒ではありません。災害事故を止める3秒です。 

5.反射材は「見つけてもらう」ための装備

反射材は、自分の足元を見るためではなく、周囲の人や車両から自分を見つけてもらうための装備です。
夕暮れ時は、黒っぽい作業着が背景に紛れやすくなります。反射材があれば、車両のライトや投光器の光を反射し、遠くからでも存在に気付いてもらいやすくなります。
ただし、次のような状態では効果が低下します。

✅日没前の30秒チェック

作業終了前や日没前に、職長・作業員で次を確認しましょう。
安全確認は「見えるはず」ではなく、実際に見えたかで判断して下さい。

 

⭐鳶作業員の現場で起こりがちな「夕暮れあるある」
あるある❶「そこ、段差あったか?」

昼間は何度も通った場所なのに、夕方になると足場板の段差が見えない。
「いつも通っているから大丈夫」ではなく、いつも通っている場所だからこそ、確認が雑になります。

あるある❷「人がいると思わなかった」

夕日を背にした作業員は、背景に溶け込んで見えにくくなります。
声が聞こえても、姿が確認できるとは限りません。音だけで判断せず、目で確認することが大切です。

あるある❸「ライトを持っているから大丈夫」

ライトを持っていても、照らしている方向しか見えません。
足元を照らしながら歩けば、上からの部材に気付きにくくなります。
上を確認した直後は足元を確認し、足元を確認した後は周囲を確認する。一度に全部見ようとせずに止まって、順番に見て下さい。

あるある❹「あと一個だけ運んだら終わり」

夕方の“最後の一個”は、気持ちが帰りモードになっています。

集中力が落ちるところに、見えにくさが加わります。
「あと少し」は、作業を急ぐ合図ではなく、安全確認を増やす合図です。

👀反射ベストの着用が命を守る~警察庁公式チャンネルより引用~

服装の色(黒・白・反射材)による「見え方の圧倒的な違い」を実験。
反射ベストの着用がなぜ命を守るのかが直感的に理解できます。

【警察庁】反射材用品の活用(薄暮時・夜間の交通事故防止)

 

◐◌◑ きみからのエピローグ ◐◌◑

今月もご愛読いただきましてありがとうございます。

秋の夕暮れは、「まだ見える」「いつもの場所だから大丈夫」という思い込みが足元の段差や開口部、周囲の作業員を見落とす原因になります。

「止まる・照らす・声を出す」で日没前の照明・足元・反射材を確認しましょう。
「あと少し」の一歩こそ、確実に確認して下さい。

寒暖差があり、地域によってはすでにインフルエンザが流行しています。
皆さま、体調管理にはお気を付けください。

今月も無事故・無災害で、どうぞご安全に。

 

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