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タカミヤ安全衛生協力会向け月次配信
【2025.12月 安全通信】「年末総点検」と「無災害運動」
(発行:タカミヤ安全管理部)
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「年末総点検」と「無災害運動」
年末に向けて工事が立て込み、現場では慌ただしくなる時期となりました。
この時期は「工期優先による急ぎ作業」「疲労の蓄積」「忘年会シーズンに伴う飲酒」などが重なり、転落・墜落・飛来落下の災害事故が高まる時期となります。
つきましては、下記の通り年末総点検の徹底および無事故・無災害運動の強化をお願い致します。
🔶年末総点検の実施(設備・環境の徹底)

| 項 目 |
実 施 内 容 |
| ①墜落・転落災害防止 足場・仮設設備 |
-安全帯(フルハーネス)の確実な使用
- 親綱の設置状況確認
- 支柱・ジャッキの沈下や傾き確認
- 階段、はしごの固定状況
- 足場板の割れ・欠け・滑り止め状態
- 仮設階段・通路の安全性
- 先行手すりの設置確認 |
| ②工具・資材類 |
- 落下防止コードの使用徹底
- 動作、損傷確認・整理整頓
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| ③重量物・揚重物 |
- 電動工具のコード損傷・絶縁確認
- 吊り具・シャックル・ワイヤーの摩耗・変形チェック
- 安全帯・ランヤードの使用期限・破断強度確認
- 点検後は「使用可/不可」ラベルを明示
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| ④作業環境 |
- 現場内の資材整理整頓(通路塞ぎ防止)
- 照明の明るさ・位置調整(暗所作業防止)
‐ 荷物増加に伴う動線管理
- 電源盤の漏電遮断器作動確認
- 消火器・避難経路の再確認 |
| ⑤車両・重機 |
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年末稼働前の法定点検(オイル・燃料・冷却水)
- ブレーキ・タイヤ摩耗・操作レバーの動作確認
- バックモニター・警報装置の作動確認
- 点検記録簿の更新と保管 |
🔶無事故・無災害運動の強化
年末にかけて災害事故が増える傾向があります。特にとび職では「慣れ」「焦り」「油断」が重大災害につながります。

| 重点ポイント |
| ●不安全行動を見たら必ず声掛け |
| ●作業開始前のKY(危険予知)の確実な実施 |
| ●無理な作業をしない、させない |
| ●少しでも異常を感じたら「一旦停止、報告・相談」 |
👉令和7年度 建設業年末年始労働災害防止強調期間実施要領(建災防より引用)
https://www.kensaibou.or.jp/public_relations/various_canpain/files/22a6a5492ed41c75b9fd36c8e042bf55c4e9798d.pdf
👉「中災防」(中央労働災害防止協会)が実施する 「年末年始無災害運動」:リーフレット
https://www.jisha.or.jp/Portals/0/resources/campaign/musaigai/pdf/musaigai_leaflet2025.pdf |
◐◌◑ まとめ ◐◌◑
年末は事故が最も起こりやすい時期です。「確認したつもり」「大丈夫だろう」は禁物です。
一人ひとりの安全意識が現場全体の無災害につながります。
何よりも「無理をしない」「急がない」「危険と思ったら止める」ことが重要です。
安全第一で、無事故のまま年末を迎えられるよう、皆様のご協力をお願い申し上げます。
今年最後のメルマガとなりました。
皆さまご一読いただきましてありがとうございました。
今後も皆様にとりましてお役に立てる記事をお届けできればと考えております。
来年も宜しくお願い致します。
ご安全に!